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プリンタインク
インクジェットプリンターは、直接インクを吹きつけて印刷する方式であるため、その機構がとてもシンプルです。レーザープリンターなどで使用されている電子写真方式のような加熱定着処理が必要ないので、プリンター自体の価格も安価であるばかりか、色当たりのコストも低く抑えることができるという特徴があります。
近年は画素の高密度化や印刷速度が向上され、一層使いやすさが増しています。一方で同一原稿を大量に印刷する用途にはあまり適していませんので、やはり家庭用や少人数のオフィスなどで使用するべき機種と言えるでしょう。
またイメージスキャナやファクシミリなどの機能を併せ持つインクジェット複合機も2000年代から急速に普及が進んでいますので、用途に応じて機種を選択できれば、より利便性が高まるはずです。
一般的なインクジェットプリンター
プリンタインクは、カートリッジと呼ばれる専用の容器に入れられ、それをインクジェットプリンターに挿入して使用します。インクジェットプリンターでカラー印刷を行う場合は、「シアン(C)」「マゼンタ(M)」「イエロー(Y)」を混ぜて他の色を表現する減色法(減法混色)が使われます。さらに「ブラック(Bk)」も合わせ、通常は4色構成ですべての印刷を賄います。しかし、高級機種やプロ向けの機種では、さらに多くの色を使い、鮮烈な原色や発光色などを表現します。
一般的なプリンタインク
純正品インク
機器メーカーが製造しているインクです。純正品インクは比較的高価と感じられる価格で販売されているが、これはプリンターの販売価格を抑える代わりにインクの代金に製造コストを上乗せして販売しているためと言われています。
いわゆるメーカー品ですので、当然、性能が保証されています。純正品を使っていてプリンターが故障した場合、保証のされるメリットがありますが、インク自体の価格はリサイクインクや汎用品と比べ割高です。コストよりも安全性を重視される場合には純正品インクをお薦めします。
汎用品インク
汎用品インクとは、機器メーカー以外の会社(OEMメーカー)が製造している新品インク全般を指します。純正品ではないので、機器メーカーが性能を保証していませんが、一般的な汎用品インクは一定の性能試験をクリアしていますので、純正品に比べ、品質が大きく劣ることはないと考えてよいでしょう。
一般的に品質は純正品と同等と考えられていますので、安心してお使いいただけると思います。当然、価格は割安です。コストを重視されるのであれば、汎用品インクがお薦めです。
印刷比較
リサイクルインク
不要になった空のカートリッジを回収・再利用し、独自のインクを充填して製造される商品のことを指します。空のカートリッジの再利用により、製造コストが下げられますので、純正品(新品)に比べ、低価格で同等品がご購入できることになります。
このリサイクルインクの普及に対抗するため、機器メーカーはインクカートリッジにインク残量を検出するICチップを装着しました。これはインクを使い切った後に詰め替えたとしても、プリンター側でインクの残量を「0」と判断するため、再利用できないという仕組みです。
これに対し、リサイクルインクメーカーは、ICチップの設定を満タンに戻すリセッターをセットで販売するなどの対応をみせています。機器メーカーの対抗策はありますが、リサイクルインクも特に問題なく使用できる商品です。実際、品質は純正品とほとんど同等です。近くで凝視した場合、若干の違いが認識できる程度ですので、まず気になることはないと思います。価格面の優位性もありますので、コストを重視される場合にお薦めしたい商品です。